CASE STUDY

株式会社クリーク・アンド・リバー社

XR技術がインフラとなった世界で、企業とXR領域のプロフェッショナル人材をつないでいく C&R社が考える未来への進み方

  • VRのプロフェッショナルから見ても高い「NEUTRANS」の体験の質
  • お互いにメリットを生み出すパートナー連携
  • 「XR」とその可能性を食いつぶさず、世の中を進化させるには

「プロフェッショナル」と言えば、皆さんは何を想像されるでしょうか。「技を極めた人」、「技術で給与を得るレベルになっている人」など、あらゆる定義が浮かびますが、今回お話を伺った株式会社クリーク・アンド・リバー社(以下、C&R社)は「プロフェッショナル」を「1.世界中で活躍できる職種」、「2.機械では決して代わることができない職種」、「3.知的財産が蓄積される職種」という三つの項目で定義しています。彼らの持てる力を最大限発揮できる環境を提供し、その能力を通じてクライアントの企業価値向上に貢献することを目指しているのだそう。

そんなC&R社が、次に大きく成長し、プロフェッショナルの活躍が期待できる分野として2016年から注力しているのがXR技術です。現在はSynamonの提供するパートナープログラムにも加入していただき、「NEUTRANS」C&Rパッケージの提案・提供からアバター制作などのカスタマイズまでXR技術の活用促進に積極的に取り組んでいらっしゃいます。今回はC&R社でXR関連の取り組みを担当している、デジタルコンテンツ・グループ VRディビジョン VRセクション 技術プロデューサーの吉岡宗一郎氏に、C&R社がXR技術に注目した経緯や、パートナーとしてSynamonを選んだ理由、そして目指す未来についてお話を伺いました。

VRのプロフェッショナルから見ても高い「NEUTRANS」の体験の質

まずは、吉岡さんの業務内容などお伺いしてもよろしいですか。

吉岡氏:私はC&R社で主にディレクター、プロデューサーとして、営業や案件の進行、ディレクションなどを担当しています。元々はエンジニアでしたが、前職でも営業経験があるので、営業とエンジニアの間で通訳のような仕事をすることも多いですね。

なかなか稀有な人材ですね!尊敬します。さて、早速ですが、貴社で「NEUTRANS」を活用するに至った経緯をお伺いできますでしょうか。

吉岡氏:「NEUTRANS」のことは導入する前からメディアで知っていましたね。弊社ではXRに関わる人材の派遣や開発の請負だけでなく、企業からXR活用に関する問い合わせを受け、幅広くご相談にのったり、サービスをご案内したり、案件を進行したりという業務を行っているのですが、この中で「NEUTRANS」を活用しようという案が出ました。

元々ご存じだったとは驚きです。初めて使ってみた感想はいかがでしたか。

吉岡氏:まずその使いやすさに驚き、「これならいける」と強く感じました。UI、UXが非常にわかりやすく直感的ですよね。職業柄、数多くのVRコンテンツを体験していますが、その中でも体験の質はトップクラスだと思います。
VRやXRって、やっぱりどうしてもまだデジタルに詳しくない方々にはとっつきにくいところがあると思うんです。操作が難しかったり、初見ではわかりにくかったり…ただ、「NEUTRANS」ならそういった方々も巻き込める可能性を感じました。


「NEUTRANS BIZ」の操作パネル。操作に迷わないように、普段使っているスマートフォンやタブレットデバイスに寄せたUIを採用している。

UI、UXが優れている点はまさに弊社としても感じている強みです。ほかにも私はVR酔い(※)をしてしまう体質なんですが、「NEUTRANS」だと酔わなかったりしますね。

吉岡氏:私もかなりVR酔い(※1)する体質なんですが、「NEUTRANS」を利用する中では一度も酔いを感じたことはないですね。非常に酔いへの対策や居心地の良さに配慮されているなと感じました。
世の中には、VRが流行り始めた2016年頃に酔いやすいコンテンツを体験して、それがトラウマになってしまっている人がたくさんいます。そういった人をこれ以上増やさないためにも、私たちは酔わないVR、体験の質が良いVRしか紹介しないようにしているんです。「NEUTRANS」はその点安心して紹介できますね。

※1…VRHMD(ヘッドマウンドディスプレイ)を通してみる視界と生身の感覚のズレから生じる動揺病の一つ。乗り物酔いと似た症状が引き起こされる。

ありがとうございます!ちなみに「NEUTRANS」をご紹介した企業の反応はいかがでしょうか。

吉岡氏:展示会やWeb経由で大手企業から中小企業まで多くの企業から「NEUTRANS」に関する問い合わせを頂き、デモを実施しているのですが、体験すると面白がってくれる方が多く、総じて反応は非常に良いです。お名前は出せないのですが学校法人などでも導入されていて、「NEUTRANS」を使ったコミュニケーションの伴う授業、レクチャーの取り組みが実際に進んでいますね。

VRに慣れていないお客様も多いので、日本語で問い合わせできることもメリットになっているようです。日本製というのも、導入企業にとっては安心できるポイントだとうかがっています。

お互いにメリットを生み出すパートナー連携

貴社は現在、NEUTRANS Pertner Program(※2…記事最下部参照)にも参画頂き、パートナー企業としてSynamonとの業務提携も行っていただいておりますが、こちらについてもきっかけや理由をお伺いしたいです。

吉岡氏:私たちはクリエーターのキャリア形成、やる気と才能のあるクリエーターの生涯収入の向上を目標の1つに掲げています。その結果、良い待遇を受けながら業務を行い、それによって良いクリエイティブを生み、更なる市場の成長を生み、人材が活躍する場が増える、というサイクルを生み出すことを目指しています。
そして、この目的を達成するためにはVR技術の普及と市場の拡大が必要になります。「NEUTRANS」は今後PCの扱いが苦手な方でも扱えるようなインフラとして普及するサービスになると考えているんです。

Synamonの企業ミッションである「XR技術が当たり前の世界をつくる」に通ずるものがありますね!そういった思いで開発したサービスを実際に評価して頂けていること、心から嬉しく思います。

吉岡氏:会社は違えど、同じミッションを追っていますね(笑) そしてSynamonとパートナーとして連携することは、市場の成長を生み、活躍の場を増やすというところでのシナジーが非常に高いと感じています。なので、私たちの会社でもパッケージを作って「NEUTRANS」の紹介や活用のご案内もしています。
もし個別のカスタマイズを行いたいというニーズが発生したら、そのカスタマイズ業務を私たちが担当できる。弊社は先ほど申し上げたようなミッションの達成に近づくことができるし、Synamonはリソースとして弊社を数えることができるようになる。
リソースというとビジネスライクな印象を与えてしまうかもしれませんが、活躍の場が増えることでエンジニアをはじめとするプロフェッショナル人材の価値は向上します。Synamonとのパートナー連携は、そういう意味でもありがたいです。


成長のイメージ図。プロフェッショナル人材が正しい評価の元開発を行い、新たな市場の成長を生んでいく。

「XR」とその可能性を食いつぶさず、世の中を進化させるには

貴社がXR技術の普及について非常に熱意をもって取り組んでいらっしゃることは理解できたのですが、ここで広げる市場として「XR」に注目しているのはどういった理由なのでしょうか。

吉岡氏:2010年代、スマートフォンでプレイするソーシャルゲームが爆発的に流行ったことは記憶に新しいのではないかと思います。この時、ニーズの高まりに合わせてエンジニアの給与も驚くほど急激に上昇しました。いわゆる「ソシャゲバブル」ですね。ただ、ガチャの法的規制などの情勢の変化もあり、この給与待遇は長続きしませんでした。
この流れを経て、私たちはソーシャルゲームに続く次のフィールドの1つが「XR」なのではないかと考えました。そうしてゲームの部署から派生して、現在のVRディビジョンが生まれたんです。

ただ、ソーシャルゲームの給与待遇もそうですが、急激に上がったものは急激に下がるのが世の常です。XRに関しては、そのような展開にしたくなかった。だから、私たちは不釣り合いに価格が高い案件は受けませんし、「面白そうだからXRでやりたい」みたいな案件も先にビジョンがない場合は断っています。お客様に価値が提供できる案件を、適切な方法と粒度で進めていくのが大事なので。

適切な方法と粒度。そこにこだわる理由は何でしょうか。

吉岡氏:「XR」をただのバズワードにしてはいけないと思うんですよね。バズワードとして消費してしまうと、結果的に市場を食いつぶしてしまうことに繋がりかねない。一度でも「使えない」と思われてしまったら、将来の可能性も潰れてしまうんです。だからこそ、次に繋げられるような活動を、着実に進めていかなければならないと考えていますこういった思いや活動の甲斐あってか、現在XR市場やVRエンジニアの給与待遇は順調にゆるやかな伸びを見せていて、非常に嬉しいですね。

XR業界に身を置くもの、業界の成長を願う者としても大変嬉しく思います!最後に、Synamonに今後期待することを教えてください。

吉岡氏:今後、「NEUTRANS」導入企業が、自社内で活用するに留まらず、自社のサービスを「NEUTRANS」上に展開したり、バーチャル空間を活用したビジネスを進めていくことになるだろうと思います。
実際、複数の大手企業がXRの取り組みを始めるなどXRを利用する層は着実に増えています。XR技術が普及していく流れは確実に起こっているんですよね。Synamonはこれまで多くの大企業と一緒にビジネスを展開してきた経験から対法人のフォローがしっかりしているので、パートナーとして非常に信頼できる企業だと感じています。これからも協力しあいながらXR技術の普及に取り組んでいきたいですね。

―今後もパートナーとして、力を合わせてXR技術を広めていきましょう。ありがとうございました!

(※2)
▼「NEUTRANS Partner Program」について
Synamonから「NEUTRANS」の提供を中心に、販促支援・技術提供、新規事業創出に向けたコンサルティングまで幅広いサポートを提供しているプログラム。
プログラムの詳細や参加企業についてはこちらのプレスリリースをご参照ください。

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